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花餅を水に漬け、柔らかく戻す。花漬けという。 |
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約2〜3時間置いて固くしぼる。花しぼりという。これを2回ほど繰り返す。 |
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30度位の湯にあさぎ草の灰汁を混ぜた桶に、花を入れてよく撹拌する。 |
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その桶を桶ごと布でくるんで3時間ほど保温して置く。 |
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花をしぼって紅色素を出す。 |
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烏梅は3日前に熱湯につけ、烏梅汁を作っておく。 |
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紅色素に烏梅汁を混ぜて染液を作る。次に糸を入れて染める。 |
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糸を染液に入れ、静かに引き上げて絞り、糸をさばいて風を入れる。これを何回も繰り返す。糸が染液をくぐるたびに濃い凝縮された色となる。 |
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紅に染まった糸を酢水に浸し、さらに冷たい川の水で晒す。 |
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雪原の中、糸を干して乾かす。 |
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糸にさらに染めを加え、3年間寝かせた後に機織りされる。 |
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一年のうちでも最も寒い時の作業、忍耐のいる仕事です。しかも、紅は光や熱を嫌うと言って、染めの作業は夜の明けぬ中、暖もとらずに行われます。なぜ、このような季節を選んで紅染めは行われるのか。